2014年12月    
   
10周年記念イベント花壇デザインショウ審査員の審査により決定しました、
最優秀賞・優秀賞・準優秀賞・特別賞・佳作についての講評

今回の花壇デザインショウへの審査員の先生による
総評、また最優秀賞ほか各賞の作品につきましては個別の講評を公開させていただきます。

●作品展示期間:2014年10月1日(水)から11月30日(日)
●主催:NPO法人 はな街道  
●共催:国土交通省東京国道事務所
●後援:中央区 中央区観光協会 (公財)東京観光財団 東京地下鉄株式会社 (公財)東京都公園協会
●協賛:株式会社榮太樓總本鋪 NTTデータシステム技術株式会社 株式会社コーセー 三井不動産株式会社 上田八木短資株式会社 株式会社京橋千疋屋 株式会社黒江屋 株式会社さかい屋 株式会社島屋日本橋店 株式会社虎屋 株式会社三越伊勢丹 株式会社山本海苔店 共立株式会社 ゲン・インターナショナル株式会社 公益財団法人東京都道路整備保全公社 佐藤工業株式会社 清水建設株式会社 首都高速道路サービス株式会社 新日鉄興和不動産株式会社 第一園芸株式会社 東海東京証券株式会社 東急不動産株式会社 東京建物株式会社 日本土地建物株式会社 野村證券株式会社 野村不動産株式会社 日の丸自動車興業株式会社 水森亜土 メリルリンチ日本証券株式会社
総 評
1次審査後、完成花壇の審査を楽しみにしていましたが、どの作品も素晴らしい出来栄えで、期待を大きく上回っていました。
5uという、狭い上に細長い空間の中で、これだけいろいろな工夫や魅せ方ができるのか、という驚きと感心が強く印象に残っています。
 1次審査の通過が叶わなかった作品の中にも素晴らしい提案がたくさんありました。1次審査なしで、応募していただいた方全員の完成花壇を見てみたかったです。

 普通に車が往来する道路沿いに、レベルの高い花壇が並び、まちゆく人々が楽しめる。将来的にもっと多くの作品が展示されたら、世界でもあまりない、おもしろい街になると思います。今回の花壇デザインコンペは、将来性が感じられました。

最優秀賞・優秀賞・準優秀賞・特別賞・佳作それぞれについての講評  (敬称略)

  ○ 最優秀賞 ○   講 評
 ○作品番号   11
 ○出展者名   住友林業緑化 株式会社
 ○出展者住所   東京都中野区
 ○タイトル   EDO MODERN 〜未来へつなげる彩の架け橋〜
 ○コンセプト 園芸都市であった江戸、その文化を未来につなげる
 講 評

1m×5mの空間のなかで、メリハリある構成かつ様々なシーンを展開しながら、全体的に調和がとれている点が高く評価されました。また、江戸時代に渡来した外来種の華やかな植物と日本古来の園芸種、花物と葉物のバランスのよい配植や白色玉石の流れの一部がほのかに光る夜の演出などの工夫がみられた点も評価されました。



  ○ 優秀賞 ○   講 評
 ○作品番号   13
 ○出展者名   日本ガーデンデザイン専門学校 岩井 淳・後藤 はるな・橋 結衣
 ○出展者住所  神奈川県藤沢市
 ○タイトル  風詩花伝 〜江戸・市松・秋の風〜
 ○コンセプト 自然、そして伝統を大切にする心が新たな文化を育んでゆく。シンプルなデザインの中に郷愁を誘う秋草の花壇。
 講 評 市松模様をデザインに取り入れたシンプルな美しさ、丁寧に施行されている点が高く評価されました。 植物1株、1株が、大切に、丁寧に扱われており、製作者の花への愛情が感じられました。また、竹垣の格子に青色の布を取付けるなど、細部までこだわりがみられた点も評価されました。


 ○ 準優秀賞 ○  講 評
 ○作品番号   10
 ○出展者名   株式会社花門フラワーゲート
 ○出展者住所   東京都中央区
 ○タイトル   伝統と未来を繋ぐ架け橋
 ○コンセプト 中央通りの拠点「日本橋」から、「はな彩る」を全国へ
 講 評

アイアン製の日本橋とリンドウの青い花の川の流れ、アイアン製の高層ビルが立ち並ぶという、日本橋の風景を模した、誰が見ても分かりやすく、「なるほど」と思わせる構成が高く評価されました。植物の季節感が統一されている点も評価されました。少し下がった位置からみると、交差点の広々としたアスファルトを背景に、ミニュチュアの街が浮かび上がってくる作品です。



 ○ 特別賞 ○  講 評
 ○作品番号   15
 ○出展者名   神奈川県立相原高等学校 河原 誠也
 ○出展者住所  神奈川県相模原市
 ○タイトル  秋を感じる日本橋
 ○コンセプト 日本橋の歴史と今、そしてこれからを感じる.
 講 評

全作品の中で一番迫力がある作品。1m×5mの空間の中に、植物や石がバランスよく配置され、その間の何もない空間が、石や植物の迫力を惹きたてています。地面からバン・バン・バンと湧いてくるパワーが感じられました。


 ○ 特別賞 ○  講 評
 ○作品番号   14
 ○出展者名   庭花創師舎
 ○出展者住所  神奈川県茅ヶ崎市
 ○タイトル   忘れかけていませんか「絆」?山から秋がおりてくる。「日本橋、秋色花壇
 ○コンセプト 東日本大震災から早3年。 「今、我々に何ができるのか?」を、問う。
 講 評

水の動きを花壇の中取り入れた作品で、見る人はまず、水の動きに惹きつけられ、その後たくさんの種類の植物が植わっていることに驚きます。日本橋に出現した、日々色づき変化していく「秋の風景」を眺めるうちに、だんだん愛着が湧いてくるような作品になっています。


 ○ 特別賞 ○  講 評
 ○作品番号   12
 ○出展者名   千庭万花
 ○出展者住所   神奈川県 横浜市
 ○タイトル   三井本館と父の思い出、 そして、がんばれ東京オリンピック!
 ○コンセプト 天国の父のかつての職場である三井本館をテーマに、東京オリンピックへの期待を込めて。
 講 評

三井本館の列柱とそれを模したデザインを同時に見て楽しめる点が評価されました。車道側からの眺めにも配慮し、表も裏も魅せる工夫がありました。また、壁にあいた窓の両側に植物を対称に植え、鏡のようなみせ方をしている点も評価されました。


 ○ 特別賞 ○  講 評
 ○作品番号   7
 ○出展者名  アウトドアルーム デザイン  小倉 珠子
 ○出展者住所   静岡県 浜松市
 ○タイトル   華と花
 ○コンセプト   数百年 前から続くこの土地 のにぎわい や華やかさを表現
 講 評

きらびやかな帯をまとった円形のオブジェがリズミカルに配置され、動きが感じられる作品。作品全体に華やかさ・上品さがあり、日本橋らしさが感じられます。また、植物の流れるような色の移り変わりが美しく、細やかな感性が感じられました。